2017年04月06日

出来高と株価の動きから株式投資のタイミングを分析する方法

株価は常に上下に動きていますが、それは買い方と売り方の思惑が交錯するためです。つまり、株価の動きは買い方と売り方の力関係で決定されます。物の価格決定メカニズムと同じで、株価は需要と供給の関係で決定されているわけです。

株式投資では需要は買い方で、供給は売り方になりますが、需要が旺盛であれば株価は上昇し、供給が多ければ株価は下落します。ただ、需要も供給もいずれピークが来ます。この需要と供給の量的データと株価を合わせて分析することで株価の動きを分析することもできます。

株価と出来高を合わせて分析する場合、次の3つのパターンに分類することができます。@出来高が株価に先行する場合、A出来高と株価が並行する場合、B出来高が株価に遅行する場合の3つのパターンになります。

出来高が株価に先行する場合

株価が下降トレンドで長期に下落し、底値圏から株価が立ち上がるとき、直前に出来高が増加する。一方。株価が上昇トレンドで長期に上昇し、高値圏から株価が下落するとき、出来高は株価が高値更新しているにもかかわらず減少していることが多い。

 

出来高と株価が並行する場合

もち合い相場からの変化時に出来高を伴って株価が動く。例えば、チャート形状で三角持合いやフラッグ型もち合いなどを形成している時は出来高は減少しますが、これらもち合い相場をブレイクする時、出来高が増加します。もち合いをブレイクしても出来高が伴っていなければ、そのブレイクはダマシの可能性もあります。

 

出来高が株価に遅行する場合 

株価が上昇するごとの出来高が徐々に増える状態と指します。株価が上昇すれば供給も増加するため出来高が増加するためです。

 

 

出来高と株価の関係を3パターンで説明しましたが、今度は出来高と売買タイミングについて解説します。

▼買い注目・・・株価が横ばい状態で、出来高増加



▼買い・・・株価が上昇トレンド状態で、出来高増加



▼買い継続・・・株価が上昇トレンドの状態で、出来高が横ばい



▼買い見送り・・・株価が上昇トレンドの状態で、出来高が減少



▼警戒・・・株価が横ばいの状態で、出来高が減少



▼売り・・・株価が下降トレンドの状態で、出来高が減少



▼売り継続・・・株価が下降トレンドの状態で、出来高が横ばい



▼見送り・・・株価が下降トレンドの状態で、出来高が増加

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2017年03月19日

年度末の株式相場の特徴とは何か?

企業の期末は3月末としている企業が多いが、2月末や9月末、12月末などとしている企業もあります。企業は、期末に株式分割や配当で株主に利益配分をします。投資家は、株式分割や配当の権利を得るためにはその銘柄を買うことになり、株価は上昇傾向になることになります。買われやすい銘柄は、比較的配当利回りが高い銘柄や大幅な株式分割を実施する銘柄ということになります。

通常、銘柄を買った場合、買った日を含めて4営業日まで受け渡し日数がかかりますが、配当や株式分割の権利付きの受け渡しは4営業日かかります。したがって、配当や株式分割の権利を取るには、3月の最終営業日を含めて4営業日前までに株式を購入する必要があります。

このように、配当や株式分割の権利を狙った買い注文が入りやすいのも年度末の特徴となります。特に、高配当銘柄や株式分割する銘柄は買いが入りやすい銘柄となります。

また、年度末には裁定取引の残高にも特徴が表れます。裁定取引とは、現物株と先物の間の価格差が大きく開いた場面で、割高な先物を売って割安な現物株を買うことを同時に行い価格差を利益にする取引です。年度末には、裁定取引で売買した現物株の配当金も受け取ることができます。したがって、年度末には配当取りを狙った裁定取引が増加する傾向にあります。配当落ち後は、裁定解消売りにより現物株が売られやすくなります。

日経平均株価の場合、日経平均株価の構成銘柄である225採用銘柄が買われ、日経225先物が売られることで裁定取引のポジションが組まれます。このポジションを年度末まで、詳しくは配当権利付き最終売買日まで維持すれば、裁定取引による価格差の利益と配当金を獲得できることになります。配当落ち後は、裁定解消売りにより225採用銘柄が売られやすくなります。



上記のグラフは、2016年2日1日〜2016年5月31日までの裁定買い残合計(青線)と日経平均株価終値(赤線)を表示しています。2016年3月の裁定買い残合計は増加傾向となり、2016年3月末を過ぎると減少していることがわかります。裁定買い残合計の減少は裁定解消売りにつながりますので、2016年3月末前後から日経平均株価が下落になっています。

ただし、裁定解消売りが出たからと言って日経平均株価が必ず下落するとは限りません。裁定買い残が減少する期間に日経平均株価が上昇するような局面もありますの注意する必要があります。
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2017年02月12日

株価チャートの不思議

(過去の記事より)

株価を分析する方法はいくつもありますが、その中のテクニカル分析は株価チャートを分析することで将来の株価の方向性を予測する分析方法です。
では、どうして株価チャートを分析するのでしょうか?

まず、下記のチャートをご覧ください。



これは日経平均株価の日足チャートです。期間は2009年の1年間(メモリは左端)です。また、水色の線は、同じく日経平均株価の終値を折れ線グラフにしたものです。期間は2003年の1年間(メモリは右端)です。
注目していただきたいポイントは株価の動き、波動です。つまり、株価の山と谷を見てみると、日付にズレはありますが概ね同じような動きになっていますことがわかります。

では、次に2010年の日経平均株価の日足チャートをご覧ください。同じく水色の線は日経平均株価の終値の折れ線グラフです。期間は、2004年の1年間です。こちらも株価の動きは2010年と2004年の動きを繰り返すような形となっています。



では、次に2011年の日経平均株価の1月から5月までの日足チャートをご覧ください。同じく水色の線は日経平均株価の終値折れ線グラフで、期間は2005年の1月から5月までとなっています。注目ポイントは、東日本大震災が起きた3月11日以降の株価暴落です。日付はズレていますが2005年4月も同じように株価が急落しています。



つまり、2009年から日経平均株価は2003年の日経平均株価の動きをトレースする動きとなっていました。例えば、地震を予測することはできなくても、2011年3月の株価下落はリスク回避できたかもしれません。もちろん、このチャート以外にも売り圧力が強まる可能性がある指標もありましたので、総合的に分析することで危険を感じることもできたのではないでしょうか。
posted by 株スキル at 19:36| Comment(0) | 分析方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする